安楽寺では、毎年11月に十夜法要をしております。

安楽寺では、浄土宗の修練道場で修行されている僧侶に来ていただき、古式法要をしております。
2016年の予定が決まりましたら、こちらでお知らせさせていただきます。

お十夜法要

お十夜法要とは(浄土宗ホームページから引用)

10月から11月にかけて全国の浄土宗寺院でひろく行われる念仏会(ねんぶつえ)です。「お十夜」「十夜法要」「十夜講」「十夜念仏」などともいい、正しくは、「十日十夜法要」といいます。もともとは陰暦の10月5日の夜から15日の朝まで、10日10夜にわたる法会でした。

この法会は、浄土宗で最も大切な経典の一つ『無量寿経』の巻下に、「この世において十日十夜の間善行を行うことは、仏の国で千年間善行をすることよりも尊い」と説かれていることによって、その教えを実践したもので、10日10夜にわたり不断念仏を称えて別時の念仏を修し、阿弥陀さまのお慈悲に感謝する法要であります。

この法会が初めて営まれたのは、今から550年ほど前(永享年間)、伊勢守平貞経の弟貞国が、京都の天台宗の真如堂で修したのがその始まりとされています。その後、明応4年(1495)に、現在浄土宗の大本山の一つになっている鎌倉光明寺の第九世観誉祐崇上人(かんよゆうそうしょうにん)が、後土御門(ごつちみかど)天皇に招かれ、宮中で、『阿弥陀経』の講義をされ、さらに真如堂の僧といっしょに引声(いんぜい)念仏を修し、勅許(ちょっきょ)を得て、光明寺で法要を行うようになりました。これが浄土宗でのお十夜の始まりで、今では浄土宗の大切な法要となっています。

お十夜は、お念仏の尊さを知り、感謝の気持ちを込めてこれをお称えする大切な法会です。今日ではその期間も10日間から5日、3日、あるいは1日と短縮されて行われていますが、この大切な念仏会に参加し、仏の国での千年の善行にも勝る善行を、ぜひ積んでいただきたいものです。