大阪教区布教師会の「お別時」が安楽寺で
4月26日(金)見徳山安楽寺で、大阪教区布教師会の別時念仏会が行われました。
午後2:00~3:00、大阪教区布教師会神田会長の導師のもと、お念仏の声がお堂に響きました。
「お別時」とは、別時念仏会のことを言います。法然上人は、いつでもどこでもどんな時でも「お念仏をお唱えしなさい」と勧められています。しかし、一人で唱えるのは、すぐに気が散ったり、気持ちがゆるんだり、なかなか難しいことです。また、毎日の仕事をしながらというのも難しいことです。そんな時は、大勢で、時と場を設けてお唱えすればいいですよ、と勧めておられます。それで、今日は、安楽寺に、その時と場を設けて「お別時」「別時念仏会」が開かれました。
1時間のお念仏を唱えて、3:00~4:00、住職が「日本人のまつる心」と題して講話をしました。まず、日本人は月の満ち欠けを目安としてまつりごとをしてきたこと。また、祖霊信仰を基礎にお盆とお正月のまつりが行われてきたこと。
また、人が生まれて死んでいくことを魂の成長として捉え、死んでからの魂がまた浄化され、個別の魂から祖霊という魂になって、その家を守る存在になっていくという概念を持っていたことなど、の話をしました。
魂が浄化されていく概念と、没後の年回法要を積み重ねていくこと、とは共通する「まつる心」があると思われます。
住職の講話が予定の4:00を少し回りましたが、その後、5:00まで再び、布教師会の阪口副会長を導師に、お念仏が唱えられました。
きょうの「お別時」には、北摂の豊中、池田、箕面の地域を始め、大阪市内、枚方、寝屋川、堺、岸和田、泉南など、大阪府下の各地からお坊さん達が参加されていました。
「お別時」の途中、雷が鳴り、雹が降る天気の急激な変化がありましたが、堂内は、微塵も揺らぐことなく、お念仏が響き渡っていました。終わる頃には、外は一転、天気晴朗、皆さん、すがすがしく、「お別時」を終わられたようでした。