平成25年2月の言葉 感謝し祈る
平成25年 2月の言葉 感謝し、祈るところに春が来る
2月といえば、先ず節分ですね。節分は年4回あります。立春、立夏、立秋、立冬の前の日が全て節分です。季節の別れ目が「節分」だからですね。でも、豆まきや節分祭などで祝うのは、2月の節分だけですね。なぜでしょう?
それは、確実に「春」にいろんなものが芽吹いてくれることを祈りたいからです。四季のある日本では「春」を迎えるのは大変めでたい喜ばしいことです。その「春」は「冬」があって始めて訪れます。今年も、雪深い地方では、雪による災害や事故が起こりました。それは大変な思いで過ごされていると思いますが、その冬があければ、確実に春が来ます。四季の巡りは、かけがえもなく、ありがたいことです。そのことに感謝し、「春」を迎えたいと思います。
お寺の境内の梅のつぼみも少しふくらみかけています。「花」と言えば、今は「桜」ですが、かつて(古代・中世)は「梅」でした。入学式(学校の始まり)、入社式(会社の始まり)に合う「桜」が今の時代なのでしょうが、春の目覚めを歓迎し、農耕の始まりを告げる春には「梅」の方が合っていたのだと思います。
見徳山安楽寺にも確実に「春」が来ています。冬に耐えたからこその「春」です。耐えることができたことに感謝し、恵みの春を心から迎え、立春と共に始まる春夏秋冬の1年が豊かであることを祈りましょう。
浄土宗カレンダー2月の言葉
「お釈迦様の御心 念佛にあり」 In nenbutsu, Buddha.