平成30年4月の言葉
平成30年4月の言葉(掲示板)
「上手は下手の手本なり 下手は上手の手本なり(世阿弥)」
今月は、大阪教区教化団作成のポスターを掲示しました。
世阿弥の言葉です。下手な者は上手な人から学んで、上手になろうとします。ごく普通のことですね。
自他共に認めるくらい上手になると、おごり高ぶりが出て来ます。慢心はそれ以上上達することをやめてしまいます。人にはえらそうに振る舞い、人から疎まれるようになってしまいます。
そこで、必要なことは、同じ世阿弥の言葉「初心に返る」でしょう。自分が下手であった時のことを下手な人から学ぶのです。そのことにより、さらに精進することが生まれます。
4月、新しい学年、新しい職場に行く人も多いでしょう。そこで先輩から学ぶことが多くあるはずです。とともに、新入生、新人を迎える先輩である人たちは、偉ぶるのではなく、自分が忘れてしまっている何でもないようなことを新入生、新人、後輩から学んで下さい。
誰も始めから上手な人は居ません。下手であった時のことを忘れないことです。下手とけなすのではなく、そこから学ぶことも沢山あります。
4月は花が咲く季節。安楽寺の掲示板の背景には、桜が咲き、ユキヤナギが咲いています。
命があふれてくる季節ですね。
浄土宗カレンダー 4月の言葉
「天上天下唯我独尊」(てんじょうてんげ ゆいがどくそん)
Show respect for others by respecting yourself.
4月8日はお釈迦様がお生まれになった「花祭り」の日です。お釈迦様はお生まれになった時、7歩歩いて、この言葉を述べられたと伝わります。この世界において、一人一人が尊い、と述べられたのです。