感謝と更新   「臘八(ろうはち)」にちなんで

 「臘八(ろうはち)」という言葉をご存知でしょうか。チョット聞き慣れない難しい言葉ですが、12月8日のことを言います。  旧暦12月を「師走」という言い方がありますが、「臘月(ろうげつ)」という言い方もあります。古代中国で臘祭という祭がありました。その年に穫れた百物を並べて感謝して年を送る祭りで、その祭りが行われる月なので、旧暦12月を「臘月」とも言ったのです。臘月の8日なので、「臘八」と言います。では、その12月8日とは何でしょうか。太平洋戦争を経験した方は開戦記念日と言われるかもしれませんが、仏教徒にとっては大事な日です。

お釈迦様が、悟りを開かれたのが12月8日なのです。それで、その日を「臘八」と言います。人々の苦しみを救う方法はないかと、苦行を重ね、遂に、臘月(ろうげつ)8日に悟りを開いた、と言われています。 成道(じょうどう)です。
つまり、仏教では、新しい生き方が生まれた日と言えます。お釈迦様が今までのことを捨てて去り、新しい生き方を悟られた日なのです。

新しい年を迎えるに当たって、この1年を感謝し、今までの古きものを更新していくための12月です。今年を振り返れば、悔いの残ることも多いかもしれません。でも、それにこだわっていては、次に進むことが出来ませんね。今あることに感謝し、感謝するからこそ、次へのエネルギーも湧いてきます。

この1年に感謝し、心の在り方を更新し、新しい年を迎える準備をしましょう。