平成25年 6月の言葉 「慈雨」に感謝、「慈雨」となろう
私たちに「恵み」をもたらす「慈雨」に感謝し、我は、社会の「慈雨」とならん。
雨ほど、たくさんの形容が付く自然現象はないかもしれません。降る激しさから「豪雨」もあれば、きめ細やかさえ感じる「小雨」「時雨」もあります。
季節を感じる「春雨」もあれば、「五月雨」「秋雨」もあります。今は「梅雨」の時期ですが、今年は、空梅雨になりそうです。降ると「困った」という思われる雨ですが、恋しく求められる雨がありますね。
「雨乞い」があっても、「晴れ乞い」や「風乞い」はありませんね。「恵みの雨」という表現も、雨にしかありません。「慈(いつくしみ)」を冠して表現されるのも「慈雨」だけのようです。
私たちはどのような生き方も出来ましょうが、同じ生き方をするなら、社会から求められる「人」としていきたいと思いますね。ひとり一人が、社会の「慈雨」となるような生き方を求めて、お互いが「恵み」の与え合えっこすれば、もっといい社会が生まれるのではないでしょうか。
浄土宗カレンダー 6月の言葉
「乾いた心に 慈雨の念仏」 Nenbutsu is blessed rain on a dry heart .