平成25年9月の言葉 「場」を考える
「場」を考え、「場」に合った所作をする。
8月30日の朝日新聞に投書がありました。
孫の保育園のバス遠足に参加された女性の投書です。バスの走行中、母親達はおしゃべりに夢中、子供たちが席を立って移動して騒ぐ。危ないし、誰も注意せずあまりにひどいので注意されたそうです。そうすると、保育士さんから「楽しい日だから大目に見てあげて下さい」と言われた、という趣旨の投書です。さらに投書には、帰宅して娘に話したら「時代が違う」と言われたとありました。
これでいいんでしょうか? 今の時代、自分が楽しければいい、ということが横行しています。そのようなことでみんなが共に生きる社会が築けるのでしょうか。
「共生」「共に生きる」ということがよく言われていますが、自分だけのプライベート「私の場」と、皆共にのパブリック「公共の場」と、区別が出来ず、そのことを教えられない大人が住みよい社会を作っていくことが出来るとは思えません。
9月になると「敬老会」「運動会」「文化祭」と行事の多い季節を迎えます。仕事以外の人と接することも多くなります。「場」を考え、公私を学ぶ「場」にするべきですね。
浄土宗カレンダー 9月の言葉
「家族がそろう 墓参り」 Visiting a grave, the family comes togather.
お彼岸を迎え、「自分だけで今日の日があるのではない」ということを学ぶお墓参りであって欲しいものです。