平成25年7月の言葉 雑草に学ぶ
7月の言葉 当然のように、苦しみを乗り越える「雑草」に学ぶ
今年の梅雨は、雨不足の様相ですが、降るとなるとドッと降るという不規則さです。その不規則の雨を待って草たちが芽を出し、伸びています。その草たちを私たちは「雑草」と呼んでいます。その雑草を見ていると、「生きることは苦しいこと」を「当然の如く」と思っているように見えます。雨の降らない苦しさは「当然」、その苦しさは乗り越えるためにあって、雨が降ると、「当然」のように芽を出し伸びていきます。アスファルトの裂け目であろうと、少しの隙間があればたくましく芽を出します。その姿にいつも感動します。
お寺の境内にも雑草が生えてきています。雑草というのは、人間側の勝手な価値観ですが、毎日その草抜きに追われる夏です。草抜きをするたびに、「おまえ達も必死で生きているのにゴメンなあ」「ありがとうなあ、でも抜かしもらうよ」と語りかけています。雑草でしか学べないこともあるのです。
私たちにとって避けたいほどの夏の暑さ、それを力にして生きている「ソテツ」、「海紅豆(かいこうず)」、「沙羅の木」
浄土宗カレンダー 7月の言葉
「笑いは人生の明かり窓」 A smile is a window that lets in the light .